「ソフトバンクのiPhone(アイフォーン)5のほうが、電池は長持ちする」
ソフトバンクモバイルの孫正義社長が2012年10月31日、決算発表会の席でそんな発言をしたことがネットで議論を呼んでいる。
孫社長が提示したのは、同社とKDDIのアイフォーン5のバッテリー残量を、ともにLTE待受状態で比較したというグラフだ。孫社長によればLTE待受時のパケット通信の接続状態を最適化したことにより、ソフトバンクの方がバッテリーが長持ちするようになったという。
19日夜現在、KDDIやや優勢
この発言にユーザーの間では、「確かにLTEバッテリー消費は以前より若干ではあるが改善された気がする」という声も上がる一方で、懐疑的な見方を示す人も少なくない。孫社長自身触れたように、巷では「KDDIのほうが長持ちする」という説も依然強いためだ。
そこでJ-CASTモノウォッチ編集部では、はたしてどちらが長持ちするか、両社のアイフォーン1台ずつを用意して、2012年11月14日夕から実験を始めてみた。
場所は東京・千代田区のジェイ・キャスト社内。電波は両社ともにLTE圏内、アンテナは常時1~2本立つ。ほぼ新品で、GPS、Wi-Fi、Bluetoothなどの機能はいずれもオフにし、緊急地震速報はオンにした。バッテリー残量を確認する際以外は一切操作を行わず、待受状態のままにして2台並べて置いている。勿論、「個体差」の問題はあるが、一例として参考になれば、と実施した。
5日経過時点(19日)での結果を、グラフにしたのでご覧いただきたい。実施2日目あたりから残量にやや差が見え始め、19日20時(約122時間後)のバッテリー残量はKDDIが41%、ソフトバンクが31%という結果となった。これまでのところKDDIやや優勢、といったところだ。
最終結果は、後日報告する。