「ジョージアエメマン」コーヒー豆のヒミツ 取り寄せて記者が飲んでみた

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   ある日なにげなくテレビを眺めていると、「エメマンってコロンビアの高級豆なんだー」「ぜんぶ手摘みらしいよ」――男性数人のこんなやりとりがCMで流れていた。普段から飲んでいる缶コーヒー「ジョージア エメラルドマウンテンブレンド」だが、使われている豆について深く考えたことはなかったので、「へえ~」と軽く驚いた。

   どんな「高級豆」なのか。後日、販売元の日本コカ・コーラに問い合わせたところ、「では実際に舌で試してみてください」と、送ってきてくれた。試さない手はない。さっそく、豆をひくところから始めてみた。

コロンビアコーヒー全体の約3%しか採れないと言われる希少な豆

編集部に届いたエメラルドマウンテン
編集部に届いたエメラルドマウンテン

   そもそも"エメラルドマウンテン"という言葉は、実は豆そのものの名称を指すという。豆の名前がそのまま製品名にも起用されているのだ。編集部に届いたエメラルドマウンテンは、透明なパッケージにぎっしりとつまっていた。山を背景に馬と口ひげの男性が描かれたラベルのロゴマークは、コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)のもの。コロンビアコーヒーの中でも、全体の約3%しか認定されない厳しい品質検査に合格した希少な豆だという。

   この豆の産地であるアンデス山脈のふもとに広がる丘陵地帯は、コーヒー作りに適した数少ない土地で、「朝と夜の温暖差が大きい高地」、「栄養価が高く、水はけのよい火山灰性の土壌」「年間2000ミリ前後の降雨量と日照量」という3つの好条件を備えている。コーヒーの苗木が56万世帯以上の生産者の手で植えられ、赤い実をつけるまでに3年以上の年月がかかる。完熟した豆は伝統的な手作業で1粒ずつ摘み取られる。

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