強烈さがクセになる? 滋賀の「鮒鮨」は琵琶湖産の天然魚

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発酵の進んだチーズのような味

   鮒鮨では、魚を漬け込んだ米を魚と一緒に食べるかどうかが、ひとつの問題であるらしい。発酵してドロドロになった米は、一般的には取り除いて食べないのだそうだが、この米の愛好者もいるという。今回の「きむら」のものは、米は魚からあらかた取り除いてあり、米は魚の下にシートで隔たれて敷いてあった。ごく薄く輪切りになっていて、一片の長さは5センチほどと小ぶりだ。オレンジ色の腹子が目立っている。

   さて、この鮒鮨の「評判」はいろいろと聞いていたが、食べるのは初めてである。口に含むと、かなりの酸味が広がって、思わずウッと声がもれそうになる。この味は、全然ゆるくない。はじめて食べると「腐ってるのではないか」と勘違いする人が多いことから、「くさり寿し」との異名を取るそうだ。酸味に若干慣れると、発酵の進んだチーズのような味なども感じられた。

   地方に個性的なグルメは数あれど、これほど強烈な味はなかなか少ない。ひこにゃんも、はじめて食べたときはさぞ驚いたことだろう。


商品名:鮒寿し切身
製造:あゆの店きむら
価格:1050円

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