英語上達のための勉強法はいろいろある。本で学ぶ、CDを聴く、英会話教室に通う、海外留学する、といった具合だ。いったい、何が最も有効なのか、自分に一番向いている方法は何か。本格的に始める前に、さらに磨きをかけるために、より効果的な学習法について考える。J-CASTニュースの新書籍サイト「BOOKウォッチ」(https://books.j-cast.com/)でも特集記事を公開中。
科学記事は最良のテキスト
『理系の人はなぜ英語の上達が早いのか』「英語の力をつけるには何を読んだらいいでしょうか」。よくある質問だ。それに対する答えは「科学雑誌」というのが、草思社発行の『理系の人はなぜ英語の上達が早いのか』(著・畠山雄二、1470円)の結論である。
大学受験時には文系の学生の方が英語がよくできるが、社会に出てから英語を実務的に使いこなしているのは理系の人の方が多い。これはなぜか。本書によれば、科学記事をよく読んでいるからだという。科学記事には文学作品のように、メタファや作家独特の癖のある表現や文体がない。世界の誰もが正しく理解できるように、シンプルでわかりやすく、正確に書かれている。科学記事こそ、英語のお手本であり、最良の教科書だと説く。著者は理論言語学の研究者で東工大や農工大で人気の英語講座をもとにポイントを解説する。