まずは、先入観なしにこの「ピカチュウ」の画像をご覧いただきたい。
ポケモンじゃなくて単なるモンスター…
おわかりいただけただろうか。やけにリアルな二重の目、細かい牙の生えそろった口元、バランスのおかしい体格など、あまりにも怖すぎる。というより、これをピカチュウと呼んでいいものなのかどうか。
この「ピカチュウ」は、中国・浙江省で2012年9月30日~10月5日にかけて開催された第5回「温州国際アニメフェスティバル」に登場したものだという。1000人のコスプレイヤーが参加するなど、かなり大々的に行われたイベントだが、問題の「ピカチュウ」を製作したのが一般参加者なのか主催側なのかは今のところ判然としない。写真を撮影したのは一般来場者らしく、そのできばえに思わず中指を突き立ててしまっている。
同フェスでは、ほかにもかなりインパクトのあるキャラクターのオブジェが並んでいたらしく、ネット上では張りぼて感に満ちたアニメ版ポケモンの主人公・サトシたちや、なぜか肌が金色の漫画「NARUTO」の登場人物たちなどの写真が公開されている。
中国人「これはピカチュウじゃない…」
ニュースサイトやブログを通じてこれらの写真が紹介されると、さすがの中国ネットユーザーたちからも悲鳴じみた声が相次いだ。
「これはピカチュウじゃない…これはピカチュウじゃない…」
「どんな病気にかかったピカチュウだよ?」
「子どものころの思い出が秒殺される」
日本のネット上でも話題を呼び、「これだと完全に化けもんだろうが!」「確かにこれはモンスター。いや、これぞモンスター。中国が正しいのかもしれん」と、もはや感心半分の呆れ声も上がっていた。