もし「ネトウヨ」や「ステマ」「ナマポ」が流行語大賞になったら、誰が受け取りにいくのだろう――そんな疑問の声が巷でささやかれている。
「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」の候補50語は2012年11月8日発表された。「ワイルドだろぉ?」「オッケ~」といった有名人のフレーズや、「iPS細胞」「オスプレイ」のような時事ネタがほとんどなのだが、その中に上記のような物議をかもしそうな言葉が紛れ込んでいるのだ。
「いいね!」とかならいいんだろうけど…
念のために解説すれば、ネトウヨは「ネット右翼」、すなわちネット上で「右寄り」な発言を行う人を揶揄したスラングだ。またステマは「ステルスマーケティング」、つまり宣伝とは気づかれないように行われる宣伝行為の意、そして「生活保護」を意味するナマポは芸能人親族による受給騒動の中で使われた蔑称で、いずれもまったくいい意味の言葉ではない。
流行語大賞は今後これらの50語から選考を行い、大賞とベスト10を発表する。表彰式には普通、その語の生みの親やその言葉にちなんだ人が受賞者として出席するが、問題はいったい誰が、ネトウヨ、ステマといった言葉の「代表者」になるかだ。
「受賞式でステマするの?」
Twitter(ツイッター)上では、
「『ネトウヨ』とかあるんですけど、ほぼ可能性はないだろうけど仮に受賞したら誰が受け取りに行くの? 高岡蒼輔(※編注、正しくは蒼佑)とか?」
「やはり片山さつきが呼ばれたりするのだろうか?」
「今年の流行語ノミネートにステマが入ってんだけどさ、これって受賞した場合誰がもらうの? んで、受賞式でステマすんの? でも大衆がステマとわかってるのにステマするとそれはもうステマじゃないよね? わけがわからないよ!」
などと混乱の声が相次いだ。
実際にこれらの語が受賞する可能性は高くはないのだろうが、果たしてその行方は。発表は12月3日だ。