秋も深まるある日、J-CASTモノウォッチ編集部に一通の郵便が届いた。何気なく封を切ってみると、中身はなんと――「巻物」。時代劇などで忍者が持ってる、あの巻物だ。
いぶかりつつも紐解けば、そこには「出世」「開運」「奥義之書」といった文字が並ぶ。なんとこれは、「出世」の極意を記した巻物らしい。会社勤めの人間にこれは見逃せない。しかしいったい、誰が何のためにこんな巻物を?
浜松は「出世の街」なんです
この巻物を製作したのは、静岡県浜松市だ。浜松市では地元の浜松城が「出世城」の異名を持つことにちなんで、2012年から「出世の街 浜松」を名乗り、出世運が高まる観光スポットとしてプロモーションを展開している。
編集部に届いた「浜松出世開運奥義之書」はその一環として作られたもので、浜松城で17年間暮らした地元一の出世頭・徳川家康の事跡を始め、
「成功は99パーセントの失敗に支えられた1パーセントだ」(ホンダ創業者・本田宗一郎)
「男は男に惚れられなければ事業に成功はできない」(ヤマハ創業者・山葉寅楠)
といった浜松ゆかりの成功者たちの力強い名言の数々が掲載されている。確かに、気のせいかもしれないが読んでいるだけでなんとなく出世できるような気がしてきた。