書店で評判を呼んでいるという、一冊の本がある。『しあわせは微笑みが連れてくるの』(メディアファクトリー、1000円)。これが「デビュー作」となる著者のジャンヌ・ボッセさんは、なんと御年96歳だ。
1916年、カナダに生まれたボッセさんは、コングレガシオン・ド・ノートルダム修道会のシスターとして65年前の1947年に来日、教師や修道院院長などを務めてきた。そして驚くことに今なお「現役」のシスターとして、活動を続けている。
親しみやすい「40の習慣」を紹介
その著書『しあわせは微笑みが連れてくるの』は、ボッセさんがこれまで聖書の勉強会などで語ってきた、いわば生きる上での「ヒント」というべき「40の習慣」をまとめたものだ。その内容はたとえば、
「いつも微笑んでいましょう」
「当たり前のことにも感謝しましょう」
といった平易なものから、
「ピンク色のメガネをかけたつもりで、毎日を楽しみましょう」
「愛と『はい』(YES)は一緒です」
「神様は算数が苦手です」
のような著者ならではのユニークな表現のものまで、多種多様に及ぶ。もちろん著者がシスターということで聖書からの引用なども多いが、その語り口はわかりやすく、宗教に興味がない、あるいは苦手という人でも読みやすい。
ボッセさんは、65年を過ごした日本に対し、同著の中でこうメッセージを送っている。
「65年前、この国に遣わされたことは、ほんとうに私にとって大きな恵みでした。日本は素晴らしい国! 日本人は素晴らしい人々です。私は日本が大好きです!」
読書情報番組「J-CAST THE FRIDAY」(https://www.j-cast.com/trend/friday/main.html)では2012年11月2日、同著を担当した編集者をゲストに招き、同著誕生までのエピソードを聞く。USTREAM(ユーストリーム)、ニコニコ生放送で昼12時半から。アーカイブあり。