大根が、走って逃げてるんです――2012年10月26日投稿された1枚の写真に、Twitter(ツイッター)が笑いの渦に包まれた。
兵庫県で専業農家をしているという「根菜農家うめまま」さんの畑で取れたこの大根は、先端が互い違いの方向に2股に分かれ、さらに「手」を思わす突起も出ているなど、確かに「走って逃げてる」ようにしか見えない躍動感あるユーモラスな形をしている。3万回近くリツイートされたこの写真が、「逃げる大根」の3日間にわたる「逃亡劇」の幕開けとなった。
台所から飛び出した「逃げる大根」は…
好評を受けて、「根菜農家うめまま」さんは翌日に「続編」を投稿した。舞台は台所、まな板の上で「逃げる大根」が、今にも包丁で切られようとしている。
「逃げる大根、ピンチ!!!」
ツイッターユーザーたちから「逃げてーー!」と悲鳴が上がる中、次の写真で「逃げる大根」はまな板を飛び降りて「ピンチ脱出」。観衆はほっと一息をつく。
さらに翌28日、新たな写真が投稿された。
「逃げる大根、逃亡中!!!」
今度は大根が、道路を「走っている」写真だ。思わぬ展開に再び笑いが起こる中、外の世界に飛び出した「逃げる大根」は、近所の犬に遭遇したり、「故郷」の大根畑に戻ってきたりと「冒険」を続ける。そして29日、最後に投稿されたのは、太陽に向かってジャンプする逃げる大根の「後ろ姿」だった。
「ばいばい。逃げる大根。どこまでも逃げ続けるんだ!」
今日も「逃げる大根」はどこかを走る…
これにて、「逃げる大根劇場」は幕に。どこか切なさも感じさせる結末に、ツイッターユーザーたちからは、
「楽しい時間をありがとうございました!」
「ほんと逃げる大根かわいくて好きだっただけにさみしくなりますね」
といった声が寄せられた。また一連の写真をまとめた「NAVERまとめ」も20万回以上閲覧されるなど、反響はなおも広がりを見せる。
「根菜農家うめまま」さんは、
「3日間、一緒に楽しんでいただいた皆様、ありがとうございました(^o^)どこかで、逃げる大根を見つけたら、ご一報くださいね♪」
との感謝の言葉を、ツイッターに掲載している。