ANAがデリー便開設 成田「ハブ」に北米需要取り込み目指す

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   全日空(ANA)は2012年10月28日夕方、成田空港とインドのデリーを結ぶ直行便を開設した。同路線は、すでにエア・インディア、日本航空(JAL)が開設しており、ANAが3社目。先行する2社は午前に成田を出発するが、ANAは午後出発にして他の便からの乗り継ぎをしやすくした。

   ANAが成田からデリー便を運航するのは11年ぶり(バンコク経由)で、直行便は初めて。合わせて、同日から1日1便だった成田-ニューヨーク線を2便に増便。成田をハブ(中核)として、「北米-日本-アジア」の乗り継ぎ需要の開拓を目指す。

駐日インド大使「太平洋を越えてインドを帰る人に便利なフライト」

デリー線の記念式典では、インド舞踊も披露された
デリー線の記念式典では、インド舞踊も披露された

   搭乗ゲートで行われた式典では、インドのディーパ・ゴパラン・ワドワ駐日大使が

「北米、カナダでは、インド出身またはインド系の人が500万人もいる。彼らは年に1回はインドに帰る。太平洋を越えてインドを帰る人に便利なフライト」

などとあいさつ。インド古典カタック舞踊が披露され、インドの代表的な飲み物「ラッシー」が乗客に振る舞われた。定刻の17時20分ごろ、乗客182人を乗せて出発した。

   ANAは10月15日には成田とミャンマーの最大都市のヤンゴンを結ぶ便を開設したばかりで、アジア路線の強化を進めている。ANA以外にも、同社が出資する格安航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパンが10月28日にソウル(仁川)便、10月29日にはシンガポール航空系のLCC「スクート」が台北(桃園)経由でシンガポール線の新設を予定しており、成田から新規路線の開設が相次いでいる。

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