アップルの「iPad mini(アイパッド・ミニ)」発表を機に、7インチ級の「小型タブレット」への注目が高まっている。持ち運びに便利、使っていても手が疲れない、電子書籍を読むのにちょうどいい――「小さいことは良いことだ」論が巷にあふれているが、一方ではその逆を行く「巨大タブレット」なるものが登場しつつあることをご存じだろうか。
複数人での同時使用がアドバンテージ
はっきりとした定義があるわけではないが、十数インチ級の「大型タブレット」に対し、「巨大タブレット」はテレビ級の大きさ、主に20インチを超える製品群を指す言葉として使われることが多い。
最近では国内企業の参入が続いており、ソニーの「VAIO TAP 20」(2012年秋発売)、KOUZIROの「Smart Display」(2012年7月発売)、オンキヨーの「TW-21A-B36」(2012年11月上旬)といった製品が相次いで投入されている。
5キロ近い重さから持ち運びには不向きな一方、その大きさを生かし「複数人で一緒に使用する」という用途を打ち出しているのが特徴だ。家族でゲームや動画をともに楽しんだり、ビジネスパーソンがプレゼンテーションに利用したりといった使い方を、各社ではそれぞれ提案している。