ビジネスを大きく変化させるものとして膨大なデータ「ビッグデータ」が注目を集めている。そのような大量のデータを保管できるサービスをNTTコミュニケーションズが2012年10月23日、パブリッククラウドサービス「Biz ホスティング Cloudn(クラウド・エヌ)」で始めた。その名もオブジェクトストレージサービス「Biz ホスティング Cloudn Object Storage」。「低料金で大規模なストレージが利用できるのが特長」としている。
データ堅牢性は99.999999999%
同サービスは、ソーシャルデータなどのビッグデータ分析用のデータ保管などに利用できる従量課金制。データの急激な増加に対応する容量拡張性を備えているため、動画や音楽などの大規模コンテンツを扱うwebサービスにも適しており、災害時などに備えたデータバックアップとしても利用できる。
複数ロケーションで分散して保管しているため、保存されたデータが1年間で失われない率を示したデータ堅牢性は99.999999999%と高い信頼性を持つ。また、REST形式の技術仕様「API」(Amazon S3 互換)を備え、これを利用するアプリケーションやサービスを「Biz ホスティング Cloudn Object Storage」上で利用できる。
スタートアップキャンペーンも実施
データ利用量が増えるにつれて単価が減少し、1GBあたりの月額料金は10TBまでは月額9.03円、10TBから50TBまでは8.40円、50TBから500TB までは7.98円、500TBから3000TBは7.35円。仮想サーバーとストレージ間のデータ転送、リクエストなどのやりとりによるトラフィックは課金されない。
また、「Biz ホスティング Cloudn Object Storage」を12月31日までに新規申し込みしたユーザーで日本データセンターの仮想サーバー/ComputeおよびObject Storageを対象にスタートアップキャンペーンを実施している。最大3か月間、プラン・オプションの制限なしに5000円分が無料で利用できる。