ほかにお薦めは、この3冊
東京新聞読書面はいつも「もう一冊」として類書をあげるのが良いところで、今回は『NASAより宇宙に近い町工場』(植松努著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)。ロケット開発を続ける経営者の話だ。
そういう企業を翻弄する国際通貨体制についてまとめた『通貨戦争』(ジェームズ・リカーズ著、朝日新聞出版)を日経が。各国の通貨切り下げ競争や、ドルとユーロ、人民元をめぐる攻防の行きつく先を考え、金融の暴走に警鐘を鳴らす。
ほかに、『和牛詐欺』(斉藤友彦著、講談社)が朝日に。マネー雑誌や節約雑誌に長く掲載されてきた「安愚楽牧場」。マネーゲームの中で泥の臭いや牛の体温を感じさせた異色の実体感が事件につながった。その「虚業ぶり」をあぶり出す。
(ジャーナリスト 高橋俊一)
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