日本市場に「黒船」
キンドル上陸は、同じ「電子書籍リーダー」「低価格」路線の楽天「kobo(コボ)」にも重いニュースだ。直接競合する「ペーパーホワイト」に対し、コボは7980円とわずかながら価格面では優位に立ち、電子書籍の冊数でも、キンドルストア「5万冊以上」に対し、コボ側は6万5137冊(10月24日時点)で、数字の上ではひとまず勝っている。とはいえ、今後アマゾンがさらなる攻勢をかけることは必至で、楽観できる情勢とは言いがたい。もちろん、他の電子書籍リーダーメーカーにとっては文字通りの「黒船」だ。
小型タブレット「Nexus(ネクサス)7」を1万9800円で販売中のグーグルにも、「キンドル・ファイアHD」は強力なライバルとなる。ネクサス7には近いうちの「値下げ」説も海外メディアでささやかれており、さらなる競争激化も予想される。
一方、アップル側はこの日の発表会見で、「質」の高さが価格差問題を跳ね返すと自信を見せた。
日本での発売は、キンドルのペーパーホワイトが11月19日から、アイパッド・ミニは11月2日から、などとなっている。