ついにベールを脱いだ7.9インチの小型タブレット「iPad mini(アイパッド・ミニ)」だが、その価格には賛否両論の声が上がった。
日本での価格は、最も安いWi-Fi・16GBモデルで2万8800円だ(米国では329ドル、約2万6000円)。果たしてこれを安いと見るか、高いと見るか。
ライバル「Nexus7」は1万9800円
7インチ級小型タブレットの売りは、携帯性の高さ、そして価格の安さだ。たとえばアイパッド・ミニのライバルと目される、グーグルの「Nexus(ネクサス)7」は16GBで1万9800円、さらにアマゾンが24日日本発売を発表した「Kindle Fire HD」に至っては1万5800円で販売されている。中国系メーカーの製品ともなれば、さらに安い市場価格で販売されているものも珍しくない。
そのためアイパッド・ミニも2万円台前半~中盤で投入されるのでは、という見方が出ていたが、実際にはライバル製品より1万円近く上の価格に。米「ウォール・ストリート・ジャーナル」や「フォーブス」などは、相次いでこの価格設定について危惧・考察する記事を掲載した。
アップル幹部は危惧の声一蹴
対して、アップル側は強気だ。米国時間23日の発表会で、同社上級副社長のフィル・シラー氏はグーグルのネクサス7とアイパッド・ミニの性能を比較、「質」の差で価格差を覆すことに自信を見せた。
アイパッド・ミニは、国内ではWi-Fiモデルが11月2日から、携帯回線モデルが同下旬からソフトバンク、そして新たに参入するKDDIから発売される。