チーズ好きの人はパートナーを大切にする――。成城心理文化学院(東京・世田谷区)が行った調査から、こんな結果が明らかになった。「恋人や伴侶に対する『恋の気持ち』」と、恋愛ホルモンと呼ばれる「フェニルエチルアミン」(PEA)の分泌を促す成分を含むチーズを食べる頻度との関連性を調べたものだ。
パートナーと一緒に過ごす時間も「チーズ好き」の方が長い
パートナーに対する気持ちや、生活についての質問を投げかけ、得られた回答を「チーズをよく食べる人」と「チーズをあまり食べない人」で分類した。パートナーを「大切にしたいと思っている」という項目に「あてはまる」と回答した割合は、「よく食べる人」で67.6%、「あまり食べない人」59.9%だった。
1日のうちパートナーと一緒に過ごす平均時間は、「よく食べる人」(平日5.8時間、休日13.9時間)のほうが、「あまり食べない人」(平日5.1時間、休日13時間)より長かった。ほかにも「いっしょにいると安心する」「できるだけ一緒の時間を過ごしたい」などすべての項目で、パートナーに対してポジティブな気持ちを抱く人の割合は、「よく食べる人」が「あまり食べない人」を上回った。
チーズには、栄養素「フェニルアラミン」が他の食べものより多く含まれ、これは恋愛ホルモン「フェニルエチルアミン」(PEA)の分泌を促進するとされている。「フェニルエチルアミン」(PEA)は、「恋に落ちる過程で大量に分泌される」もので、「ベータエンドルフィンという脳内麻薬を放出させ、満足感や陶酔感をもたらすと考えられている」。
調査は、特定のパートナーがいる20~49歳の独身・既婚の男女624人を対象に、インターネットで2012年9月21日~23日に行われた。結果発表は10月17日。