妻は夫に子育てより食器洗いを望んでいる!?――食器用洗剤「キュキュット」を販売している花王が既婚者を対象に行った調査で、こんな結果が明らかになった。夫婦の家事に対する意識や分担状況のほか、家庭生活の「幸福度」と家事の分担の関係を調べている。
「食器洗い」する夫は97.4%
調査は2012年9月1~2日、既婚者832人(男性416人、女性416人)を対象にインターネットで行われた。9月26日、発表した。
子どもがいる妻に、「夫に求める(やってほしい)家事は?」という質問(複数回答)をしたところ、1位「ゴミだし」(57.3%)、2位「浴室の掃除」(53.7%)、3位「食器洗い」(45.5%)、4位「育児・子育て」(42.4%)という結果になった。育児を積極的にする「イクメン」よりも、食器洗いを積極的に行う夫、いわば「アライグマン」が求められているとも言えそうだ。
男性(夫)へ、自ら行っている家事を質問したところ、最も多かったのは「食器洗い」で、97.4%もの夫が「している」と回答した。その「食器洗い」を「毎日する」のは28.8%、年代別でみると、50代(36.5%)が最多だった。
また、家庭生活の「幸福度」を質問する項目では、「食器洗い」をする夫を持つ妻と、「食器洗い」をしない夫を持つ妻とを比較している。「配偶者は最良のパートナーだと思うか?」に「思う」「やや思う」と回答したのは、「食器洗い」をする夫を持つ妻が81.1%だったのに対し、「食器洗い」をしない夫を持つ妻は68.9%と12.2ポイントの差が開いた。
さらに「現在の生活に満足しているか?」という問いには、「思う」「やや思う」と回答したのは、前者が78.6%、後者が68.2%だった。同じく「家族とのコミュニケーションは良好であるか?」「生まれ変わっても今の配偶者と結婚すると思うか?」という質問でも、前者の数値の方が上回っており、同社では「夫が食器洗いをする」妻の方が「幸福度」が高いと分析している。