MM総研(東京・港区)は、iPhone5(アイフォーン5)発売後のスマートフォン購入実態を調査した結果を2012年10月4日、発表した。調査対象は、アイフォーン5の予約が始まった9月14日以降にスマートフォンを購入・予約した1500人と、今後3か月以内にスマートフォンを購入・予約する意向のある1023人。9月27日~10月1日にウェブアンケートを行った。
「(SBは)下取りプログラムなどが効果的に作用」
スマートフォンを購入・予約した1500人にどの機種を選択したか質問したところ、約半数の746人がアイフォーン5と回答した。そのうち、ソフトバンクを選んだのは63.9%、一方のauは36.1%だった。
アイフォーン5の購入・予約時期ごとにキャリア比率を見ると、9月14日の予約開始から時間が経つにつれてソフトバンクの比率が高まっていた。この要因をMM総研は、9月19日に追加発表されたテザリングなどのオプションプラン追加、「スマホ下取りプログラム」の対象機種拡充と割引額の増加によるものだと分析している。
また、アイフォーンのいずれかの機種を3か月以内に「購入したい」「検討したい」と考えている873人に、アイフォーン5についての各種料金やキャンペーン情報(9月27日時点で最新のもの)を提示して、どちらのキャリアで購入したいか質問した。結果は、ソフトバンクを選んだのが58.9%、auは41.1%で、こちらもソフトバンクの数字が上回っていた。
MM総研は、ソフトバンクが支持される理由について、「アイフォーンといえばソフトバンクというイメージに加え、下取りプログラムや新規獲得、既存顧客向けのサービスが効果的に作用したため」と分析している。一方、auでは「テザリングの開始時期を含めた電波面での強み」が評価されたとみている。
今後、ソフトバンクでは10月1日に完全子会社化を発表したイー・アクセスの持つ1.7GHz帯周波数のLTE網も利用できるようになる。「電波面」でもソフトバンクが評価を高めていきそうだ。