「ゆるやかなネットワーク内」で生きる
なかでも重要で「キャリアの主戦場となるだろう」と土井さんが見るのは、生命科学・健康、再生可能エネルギー、創造性・イノベーション、コーチング・ケア関連の四つだ。「ゆるやかなネットワーク内の『個』として生きる時代」がくるというのだ。
ほかでは、『高倉健インタヴューズ』(野地秩嘉文・構成、プレジデント社)を、横尾忠則さんが朝日で評している。18年にわたって行われた長期インタビュー集。高倉健の演技の核を見きわめようとする挑戦だ。
「気」とよぶ、その核を追究しようとする著者と、「内発する感情をそのまま映画表現に移植する」「その力の源泉が気であるように思う」という評者。深い一編だ。理解するためにはじっくりと読み込む必要がある。
(ジャーナリスト 高橋俊一)