暴力を受けたら119番通報
警察庁と警視庁の協力のもと、どういった証拠や「被害記録」が有効かを探り、約1800人の被害体験者にアンケート調査した。そのなかで挙がった
・匿名で学校に訴える方法
・警察に、被害届や上申書を出す場合の注意。
・内容証明郵便の活用法
・「被害記録」の作り方
・どんな機関にどんなふうに相談したら 効果的か
をマニュアル化した。
この本は、いじめの本質を議論しない。ただ、遺書を書き、自らの死をもって告発しようとするまでに追い詰められた被害者に、声を出すための情報を徹底して示す。
一例を挙げれば、119番通報。実は救急隊員や医師は、他害で犯罪性があると判断すれば、警察へ通報する義務がある。こうして通報してもらったほうが、自分でやるよりも警察は動きやすく、被害の立証も容易だ。病院や警察から連絡がくれば学校もうやむやにはできないし、救急車で運ばれるほうが報復も受けにくい。自分の身を守りながら一気に相手を封じ込めるやり方と言える。
現在、楽天のKoboでのみ取扱中(近日中に紀伊國屋書店BookWeb plusなどで、配信予定)。