石原都知事推薦図書 竹島、尖閣…「国境の島」発見したのは誰だ

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   竹島、尖閣諸島、北方領土――この夏以来、にわかに「領土」をめぐる議論が熱を帯びている。しかしこれら「国境」の島が、いつ、どのような経緯で「日本領」になったのか、私たちは意外と知らない。

   そんな「島」の歴史を紹介しているのが、祥伝社から2012年7月31日刊行された『国境の島を発見した日本人の物語 教科書が教えない領土問題』(藤岡信勝+自由主義史観研究会編著)だ。帯には石原慎太郎都知事も、「先人の足跡を知ってほしい。みんなでこの国を守ろう」との推薦の辞を寄せている。

尖閣諸島にかけた1人の日本人の「夢」

『国境の島を発見した日本人の物語 教科書が教えない領土問題』(藤岡信勝+自由主義史観研究会編著、祥伝社)
『国境の島を発見した日本人の物語 教科書が教えない領土問題』(藤岡信勝+自由主義史観研究会編著、祥伝社)

   たとえば尖閣諸島の歴史は、開拓者・古賀辰四郎を中心に語られる。尖閣が日本の領土となったのは、日清戦争中の1895年。以前から尖閣開拓を志していた古賀は、すぐに国の許可を取り、尖閣へと上陸する。

   もっともその歩みは平坦ではない。古賀の目当ては尖閣に大量に住んでいたアホウドリだったが、獲りすぎがたたってすぐに島から姿を消してしまう。しかし古賀は諦めない。かつお節作りや真珠の養殖などの新事業に移行し、20年以上をかけて開拓を続けた。国もこの功績をたたえ、1909年には藍綬褒章を授けている。同著はその受章を「現在の日本国民にとっても、大きな歴史的遺産」と評する。

   同著ではこうした古賀を始めとする「国境の島」の探検・開拓に情熱を注いだ人々の姿を、生き生きと描いている。

   USTREAM(ユーストリーム)、ニコニコ生放送で9月28日配信する読書情報番組「J-CAST THE FRIDAY」(https://www.j-cast.com/trend/friday/main.html)では、編著者の藤岡信勝・拓殖大学客員教授らをゲストに招く。同著刊行の背景のほか、藤岡さんが提唱する学校での「領土教育」の重要さについても、話を聞く。

   昼12時半から。アーカイブあり。

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