LEDに続く次世代の照明「有機EL」を、時代の先端を行くクリエーターはどう見るのか――有機EL照明や明かりに関する座談会・インタビューなどを展開するコニカミノルタの「未来のあかりプロジェクト」では第3弾として、チームラボ代表・猪子寿之さんとロボットクリエーター・高橋智隆さんの対談動画を、2012年9月27日ウェブサイトで公開した。
仏「LAVAL VIRTUAL」の「建築・芸術・文化賞」など受賞歴も多い猪子さん、そしてユニークなヒューマノイドロボットの開発者として知られる高橋さん。一見「照明」とはあまり縁のなさそうな分野で活躍する2人だが、有機ELには大きな可能性を感じているようだ。
「映像も照明も、最後のアウトプットは光」
猪子さんは「有機EL照明は軽いので、表現の幅が増えるので前から使いたいとは思っていた」という。「ディスプレーにしても、プロジェクターにしても、最後のアウトプットは光」だと語る猪子さんは、クリエーターとしての立場から有機EL照明の「熱を帯びにくい」「電気をあまり使わない」といった特色を高く評価した。
一方の高橋さんも「クリエイティビリティが実現できる技術になってきている」と、自らのロボットへの有機EL照明活用に意欲を見せる。
「こういう新しいテクノロジーは、我々にとって使い時というものがある。ギリギリ光っているとか、ギリギリで動くといった状態では使いようがない。逆に普及しすぎてしまうと作品に使っても面白みがなくなる。そういう意味では、有機EL照明はちょうど、使いごろになってきているのでは」