中京大学スポーツ科学部・湯浅景元教授の近著『病気をよせつけない足をつくる』(草思社)に、ぞっとするような話が載っている。いわく、「老いは足から始まる」。
21日、J-CAST番組に登場
これによると20歳代の筋力を100%としたとき、60歳代になったときの握力は88%、背の筋力は80%に低下する。ところが、足の筋力は衰えが圧倒的に早く、なんと52%まで落ちてしまうのだ。
「衰えが早い、といっても先の話でしょ」と思うかも知れないが、同著のグラフによれば40歳代時点での足の筋力は、20歳代のなんと7割前後。「まだまだ大丈夫」とはとても言えない数字だ。
足が弱れば、体の各所にも影響が出てくる。バランス感覚などの低下はもちろん、運動することが辛くなることによるさらなる運動不足、血流の悪化、さらには老化にまでつながると湯浅教授は指摘する。
ではどうすればいいのか。湯浅教授の結論は明確だ。
「健康を保つには、足を使った運動を積極的に行うことです。そのために効果的な運動は、ウオーキングです」
同著では基礎トレーニングから始まり、高血圧、高脂血症、糖尿病など、防ぎたい病気ごとの「歩き方」が詳しく紹介されている。2012年8月23日、発売された。
さらに、9月21日にUSTREAM(ユーストリーム)・ニコニコ生放送で放映される読書情報番組「J-CAST THE FRIDAY」(https://www.j-cast.com/trend/friday/main.html)には、湯浅教授が自ら生出演。健康な「足」の作り方を動画で指導する。
昼12時半から。アーカイブあり。