「高倉健」主演映画『あなたへ』 登場人物の「生い立ちと人生模様」際立つ小説化

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   2012年8月25日に公開された映画「あなたへ」。高倉健が盟友の降旗康男監督とタッグを組んだ20作目は、富山から長崎まで旅をするロードムービーだ。

   この映画脚本を原案に、森沢明夫が同名の小説(幻冬舎文庫、630円)を書き下ろした。

旅の途中で出会う杉野や田宮の生い立ちと人生模様が際立つ

森沢明夫『あなたへ』
森沢明夫『あなたへ』
「富山の刑務所で指導技官をしている倉島英二(高倉)は、亡き妻の洋子(田中裕子)が遺した手紙を受け取る。手紙には、故郷の海を訪れて散骨してほしい、という想いが記されていた。
キャンピングカーで旅に出た英二は、途中で元中学教師の杉野(ビートたけし)や、イカ飯の実演販売をする田宮(草なぎ剛)と出会う。彼らの人生に触れながら、目的地の漁港にたどり着くのだが・・・。」

という筋書きで、「人生の光と影、一期一会の出会いと別れが切ない」(映画評論家・垣井道弘氏)内容を文章に書き起こしている。

「映画も感動的だが、映画脚本を原案に、森沢明夫氏が創作した小説もよくできている。英二と洋子の夫婦愛だけでなく、旅の途中で出会う杉野や田宮の生い立ちと人生模様が際立つ。放浪の俳人として有名な種田山頭火の句が多く引用されているので、山頭火ファンは必読」

と、垣井氏も激賞のコメントを寄せる仕上がりだ。

   2012年2月24日、刊行された。

姉妹サイト