「国境」と幕末のサムライたち
『国境の島を発見した日本人の物語 教科書が教えない領土問題』日本はまわりを海に囲まれているせいか、日本人はふだんから国境をあまり意識してこなかった。しかし、今回の竹島や尖閣諸島の問題で、国境の島の重要さを改めて突き付けられた。祥伝社からの『国境の島を発見した日本人の物語 教科書が教えない領土問題』(編著・藤岡信勝と自由主義史観研究会、1470円)は、竹島、樺太、北方領土・千島列島、小笠原諸島、南鳥島、沖ノ鳥島、尖閣諸島の国境の7つの「島」を取り上げ、いつ、だれが発見したのか、そして、いかなる経過をたどり日本の領土となったのかを人物を通して分かり易く紹介する。
小笠原諸島を取り戻した幕末のサムライたち、絶海の孤島、南鳥島を開拓した「冒険家」、アホウドリと古賀辰四郎と尖閣諸島……興味深い物語があった。