皆さんは、「じゃがいも」をみそ汁に入れる派だろうか。この辺は地域や家庭により差もあるだろうが、とにかくじゃがいもといえばさまざまな料理に欠かせない、食卓の常連だ。
ところが農林水産省の調べによると、その生食用消費量(2009年)は10年前と比べてなんと25%も減少しているという。調理が手間、面倒といった風潮がその原因と見られ、生産者たちの間ではこのままだとじゃがいもが「時代から取り残された作物」になると危惧する声も。
女性の6割がじゃがいも大好きな「じゃが女」
そんな現状を打破するため、馬鈴しょ取扱対策会議やホクレン農業協同組合連合会(札幌市)などは2012年8月、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんを所長に「じゃがい問題研究所」を設立した。31日には第1弾となる調査レポートを発表、現代日本人の「じゃがいも観」を探っている。
20~60代の男女1000人を対象に行ったこの調査によると、「じゃがいもを食べるのが好き」「やや好き」とした人は合計93.9%で、日本人の大部分は「じゃがいも好き」という事実が判明した。特に女性では積極的に「好き」と答える「じゃが女」が、男性より10ポイント近く高い63.2%に上る。