2012年冬発売の、NTTドコモ最新機種情報が流出――そんな怪しいウワサが8月半ばごろから、海外ネットメディアを中心に飛び交っている。
流出したとされる情報には「マイクロソフトの最新OS『Windows Phone 8』搭載機種をノキアなど3社が発売」「ソニー、LGなどからもNexusが」といった「特ダネ」も含まれる。しかしその出所を調べる限りでは、どうやら「ガセ」と見てよさそうだ。
Twitterなどでも期待は盛り上がったが…
米Droid Life、同Phone Arenaなどの比較的有名なネットメディアが相次いで報じたもので、たとえばDroid Lifeでは現地時間8月21日、中国ブログに掲載された「リーク情報」を元に「次期NexusはLG、ソニー、サムスンから登場?」の見出しでこのニュースを伝えた。8月後半に入ると日本メディアでもこれらの記事を元に、この情報を紹介するところが出始め、Twitter(ツイッター)などでは、
「これは予想外!」
「ついにくるかっ!」
などと期待が盛り上がった。
元ネタは2ちゃんねるに書き込まれた「妄想」
しかし、これらの海外ニュースのネタ元は、実は元をたどると8月16日、ある一ユーザーが2ちゃんねるに「2012年冬モデル予想」として書き込んだものだった。いわばこのユーザーの「妄想」に過ぎないこの情報が、中国ブログに「さる筋からのリーク」として転載され、まわりまわって日本に「逆輸入」された――というのが事の真相らしい。念のためドコモに問い合わせたが「現時点では発表前なので何もコメントすることはない」としつつ、「でもこれ、予想ですよね?」と苦笑いだった。
一方で28日には、書き込み時点では「ありえない」と言われていた中国のファーウェイ製スマホ(Ascend HW-01E)が10~11月発売されることが発表された。先が読めないケータイ業界、果たして「妄想」はいくつ当たるか。