「スペック買い」のネット時代というけれど 「あのひと買い」支持5割、ナゼ?

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   今やネット通販がすっかり当たり前、実際の商品を見る機会もセールストークを聞く機会もなし――とすると選択基準は、一にも二にも「スペック」となる。そんな「スペック買い」の対極にある「行きつけのお店の、信頼する販売員から購入する」、いわば「あのひと買い」は、今や極論すると過去の遺物という印象さえあるかも知れない。

   ところが、日本中古自動車販売協会連合会が2012年8月30日発表した調査結果によると、こうした「あのひと買い」には意外にも、今なお多くの支持が寄せられているという。

「あのひと買い」トップは自動車

何を「あのひと」買いしているか。
何を「あのひと」買いしているか。

   全国の20~60代男女2000人を対象にしたこの調査で、今も「あのひと買い」を実践しているとした人は35.4%に上った。年齢が上がるほど割合が増える傾向も見られたが、20代でも31.2%が「あのひと買い」をしているといい、また信頼できる「あのひと(販売員)」がほしい、と答えた人は52.4%に及ぶ。「あのひと買い」する商品・サービスでは、「自動車」が47.4%と最も多く、以下「家電」(36.6%)、「洋服・靴」(28.0%)と続く。

   「あのひと」に求める資質・能力を聞くと、「誠実さ」が22.8%で首位を占める。「信頼感・安心感」(18.0%)、「商品・サービスの知識」(13.2%)がこれに次いだ。いずれもネット通販では得がたい要素なのが特徴だ。こうした結果を見ると、「スペック買い」が普及しても、「あのひと買い」はいわば二極化しながら残っていきそうだ。

   調査元の日本中古自動車販売協会連合会では、中古車を販売するための教育・認定制度「中古自動車販売士」を実施しており、「『あのひと買い』してもらうためにも、今回の調査結果を生かしていきたい」としている。

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