大震災後の日本に問う「親孝行」とは 「あえて甘えてお金出してもらう」もOK

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   「親がいつかは、自分より先に逝ってしまう」―― 一般的に言えることだが、あまり考えたくない、という人がほとんどではないだろうか。牛窪恵さんの『男女1100人の「キズナ系 親孝行、始めました。」~平成親子の"つながり"術』(河出書房新社、1470円)は、いつかはお別れしなくてはいけない親への「親孝行」をテーマにした一冊だ。

キズナ系親孝行とは

『男女1100人の「キズナ系 親孝行、始めました。」~平成親子の
『男女1100人の「キズナ系 親孝行、始めました。」~平成親子の"つながり"術』

   20代から40代の男女1100人におこなった親孝行についての調査から、「ママに料理を作ってもらう」「父親にお金を出してもらう」のを親孝行と考える人がいることが浮かび上がった。このように「心でつながる術として『あえて親に甘える』」など、従来と違ってバリエーションに富む親孝行の形を、牛窪さんは「キズナ系 親孝行」と呼び、本書のタイトルに採用した。

   「お金、時間、ぎこち(ない)」という親孝行の「3つのない」を払拭するヒントや、100以上にわたる親孝行グッズとサービス、微妙な関係の親とのエピソードなどを解説する、盛りだくさんの内容だ。調査結果のほか、インタビューやフェイスブックページ「親孝行ってそうだったんだ!会議」に寄せられた声をもとにしており、なかなか話題にし辛い「介護」や「最期をどう準備するか」といった問題も取り上げる。

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