UCLA教授ら「くるみが精子に良好な影響」 「毎日75グラム摂取」調査結果を発表

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   21~35歳の健康な男性の集団が毎日75グラムのくるみを摂取したところ、精子の活力、運動性、形態が改善した――こんな調査結果を、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のウェンディー・ロビンス教授率いる研究チームが発表した。論文は、生殖生物学の米学会誌「Biology of Reproduction」(バイオロジー・オブ・リプロダクション)電子版の「Papers-in-Press」(ペーパーズ・イン・プレス)コーナーに2012年8月15日付で掲載された。

「精子の活力、運動性、形態が改善」

くるみは植物性オメガ3脂肪酸のアルファリノレン酸を豊富に含む
くるみは植物性オメガ3脂肪酸のアルファリノレン酸を豊富に含む

   くるみはナッツ類のなかで唯一、植物性オメガ3脂肪酸のアルファリノレン酸(ALA)が豊富で、抗酸化物質の含有量も多く、さまざまな微量栄養素も含んでいる食品だ。

   その「くるみ」の摂取が精液の質に与える影響を調べるため、今回の調査には日ごろ西洋式の食事をとっている健康な若い男性117人が参加した。参加者を「くるみ」を毎日75グラムずつとるグループと、とらないグループとにわけたところ、12週間後には「くるみ有り」は「なし」と比べて、男性の生殖力の重要な要素である精子の活力、運動性、形態が改善していたという。

   ロビンス教授はこの結果について、くるみに含まれる栄養素が相乗的に作用したのではないか、と考えており「くるみが精子に良好な影響をもたらしたという結果は、くるみのもつ独特な栄養組成によるものかもしれません」と説明する。

   さらに共同研究者でUCLAのキャサリン・カーペンター准教授も「くるみの栄養組成を考えればこの結果は当然」とし、「もっと高齢の男性を含めてあらゆる年代の男性に対するインパクトを考えるとすばらしい結果と言えます」と研究の成果を強調した。

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