温度上昇につれ、香りや味に変化
さらに蒲生さんは、1本を1時間ぐらいかけてじっくり飲むといい、と語る。えっ、それではせっかくのビールが温まってしまうのでは? いったいなぜ――
「グランドキリンは温度が上昇するにつれて香りや味に変化が出るように設計しているからです。これは通常のホップ使用方法に加えて、発酵中にひと手間かけたアロマホップを浸漬するディップホップ製法を使用しているからこそなせるワザです」
半信半疑ながらあえてゆっくり、ちびちびと飲んでみる。10分、20分と経って少し温度が上がるにつれて、特に香りがいっそう豊かに感じられるようになってきたことに気づく。さらに30分以上経つと、味のほうにもどこか甘みが出てきた。
こうした変化を楽しみながら味わっているうちに、1時間はあっという間に過ぎ、瓶も空に。味ばかりか、飲み方までも「異端」。これこそが「グランドキリンらしい楽しみ方」だと蒲生さんは胸を張る。
現在、全国のセブン-イレブンで販売中だ。価格は238円。