「マトリックス」を体験できる!? 過去と現実が交錯「代替現実システム」

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   理化学研究所は、被験者に過去と現実を区別無く体験させる実験装置「代替現実システム」(SRシステム)を開発した。

日本科学未来館での実演も

2012年8月24日から26日の期間、日本科学未来館で公演
2012年8月24日から26日の期間、日本科学未来館で公演

   バーチャルリアリティーに用いられてきた技術を応用し、あらかじめ用意された「過去」の世界を「現実」と差し替えるという。

   具体的には、被験者はヘッドマウントディスプレイとヘッドフォンを装着する。ヘッドマウントディスプレイ上のカメラからリアルタイムで送られるライブ映像と、被験者がいる場所で予め撮影され、編集された過去の映像を目にすることになる。切り替えに工夫を凝らすことで、被験者に過去の映像を目の前に起きている「現実」だと感じさせることに成功したという。

   代替現実を題材にしたフィクションとしては、「マトリックス」や「インセプション」といったSF映画が有名だ。創作上の高度な科学技術、それも世界観そのものを構築するような類のものが現実に開発されたというとちょっと驚くような話だが、すでに代替現実システムを利用したパフォーマンスアートも製作されている。「MIRAGE」という名前で、2012年8月24日から26日の期間、日本科学未来館での公演を予定する。

   発表日は2012年6月22日。

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