天の川(青森)では、札束扇子「至宝の風」を販売している。「1万円札」柄がずらりと並ぶ形で印刷された、国内の職人による手作りの扇子だ。
「左団扇ならぬ左扇子だ」
扇子を1万円札でつくれば、「左団扇ならぬ左扇子だ」――こんな会話をきっかけに生まれたのが10年ほど前のことだ。2004年に1万円札の柄が更新された後は、旧柄札と新柄札(いずれも肖像は福沢諭吉)両方をそろえているが、開発者は2012年7月30日、取材に対して「いまだに旧柄のほうが人気がある」と明かした。印刷がより実物に近く、インパクトがあるためという。
新・旧柄ともに20枚分を特殊な技術をもちい、扇子にしてもずれないように印刷している。扇ぐだけでもリッチな気分に心安らぎそうだが、実はもう一つ癒しの機能として、「青森ヒバ」の香りがついている。日常生活でのストレスを緩和し、気分をリラックスさせるという成分が含まれているので、視覚的にも精神的にも穏やかになれるというわけだ。
価格は、ストラップ扇子が667円から。