かぶりつくと果汁が滴り、口いっぱいにとろりとした甘さが広がる――そんな白桃の「旬」の到来にあわせて、産地として名高い岡山市は、官民共同で2012年8月9、10日の2日間、「岡山白桃(8910)パフェDays」を東京・丸の内で開催する。
丸の内4店で「1日50食限定、700円」
丸ビル千疋屋やエーシックスティーンA16、HENRY GOOD SEVEN、Bistro Lyon(ビストロ・リヨン)の丸の内エリアのカフェ4店舗で、各店オリジナルレシピによる岡山白桃をつかったパフェを各店1日50食限定、700円で提供する。主催は、岡山市や商工会議所などでつくる「おかやまビジットアソシエーション」。
岡山の「白桃」は文字通り、くぼみからわずかに桃色がにじむだけの「白さ」が特徴だ。果汁の多さをはじめ、歯ざわり、甘みなどにおいて一般的な「桃」とは一線を画し、雑に触るとあたった部分が痛んでしまうほど柔らかく繊細という。等級が上がると贈答用で1玉3000円を超えるものもある高級品だ。
今回のイベントでは、「白桃を通じて岡山市を多くの人に知ってもらいたい」(岡山市担当者)という思いから、値段を700円という「お得」な設定に抑えたという。
若い女性の来場に期待、「絶対に損はさせません」
岡山市は2011年から、市の認知度を高める取り組みの一環として、白桃のPR活動に力を入れている。2011年に都内で開いた物販イベントで、白桃パフェなど計150食を4時間で売り切ったことを受け、2012年はパフェに焦点を絞った。市担当者は、甘いものが好きな若い女性、とくに丸の内エリアで働く女性の来場を見込んでおり、「絶対に損はさせません」と自信をのぞかせる。
8月9、10日を8910と並べ「はくとうの日」とする語呂合わせも市職員らが知恵を出し合ったという。今後も白桃などを切り口として、岡山市をアピールしていきたい考えだ。