託児施設もあり、子ども預けて現地観光する夫婦も
日本国内では今、LCC(格安航空会社)の台頭により、海外旅行の費用が安くなっている。そんな中、割安な価格で気楽に旅行できるクルーズの運航も本格的に始まっており、これまでの「クルーズといえば値段が高くて高級」というイメージを覆しつつあるようだ。
「コスタビクトリア」のカジュアルクルーズは、どのように利用されているのか。クルーズ専門旅行会社のクルーズプラネットに話を聞くと、「コスタビクトリアは18歳未満の子どもが無料のためファミリー層に人気がある」と話した。「子ども連れだとLCCと比べても安く、飛行機と違って船の中には子どもが遊べる場所がある」という点にメリットがあるそうだ。
天候にも恵まれ、旅は順調だった。船が大きいせいか「揺れ」もほとんど気にならず、もし船酔いしても酔い止めの薬が無料でもらえるとのことだった。博多を出て2日後の24日には中国・上海に。さらに、25日韓国チェジュ島、26日釜山(プサン)に着いた。現地では自由行動で、希望すればガイド付きのオプショナルツアー(別料金)も利用できた。船には託児施設もあり、子どもを預けて現地観光に出かける夫婦もいた。寝る際には船の部屋に戻った。
船の乗員の中には、日本語を話せるスタッフも勿論いた。子ども向けに食事後、テーブルクロスを折りたたんで「動物」を作るサービスをするスタッフもおり、言葉は通じなくても子どもたちがうれしそうに笑っていたのが印象的だった。
そして最終日の7月27日、博多港に到着した。家族連れが多く、自分と同じ年代の「一人旅の女性」を見つけて感想を聞く取材ができなかったことが、少し心残りだった。