今後の日本の歩むべき道とは
著者は2006年、生きることに異常ともいえる執念を燃やしながら、ついに特攻で戦死した「ゼロ戦」のパイロットを描いた「永遠の0(ゼロ)」で小説家デビューした。同作は講談社文庫から刊行され、すでに100万部を突破、2013年には映画の公開も予定されている。
「永遠の0」主人公と昭和という時代を同じくして、かたや、大八車をひいていた小商店から世界最大のタンカーをもつ石油元売り会社の「店主」にまでにのし上がったのが、国岡だ。彼は、今後の日本の歩むべき道について「難しい」と言いつつ、こんな言葉を残した。
「いちばん大事なことは日本人の誇りと自信を失わないこと。それさえ失くさなければ、何も怖れることはない」