パソコンやスマートフォンなど、現代社会では「近く」ばかりを見ることが多い。ワックインターナショナル(大阪府吹田市)によると、こうした習慣が続くと、本来まっすぐ平行に前を向いているはずの両目が、いわゆる「寄り目」の状態で固定されてしまうことがある。特に子どもには、この現象が起こりやすいという。
こうなると立体視がしにくくなり、距離感などをつかむことが難しくなるばかりか、目の筋肉が過度に緊張することで疲れ目、視力低下にもつながる。同社が2012年7月30日発売した「WOC-i(ワックアイ)」は、そんな目を「ストレッチ」するための家庭用視力トレーニング健康機器だ。
眼科医御用達の機器を元に開発
医療機関向け機器「両眼視簡易検査器Dシリーズ(通称ワック)」を元に開発され、双眼鏡のように2つのレンズをのぞきこむと、機器の中に風景画像が映し出される。この画像は遠くを見るときと同じように見えるように作られており、近くばかりを見ることに順応した目の筋肉の緊張を緩めてくれる効果がある。
また右目と左目とには微妙に異なった画像が表示され、「立体視」ができるように設計されている。これによって、「寄り目」状態になった視線を平行に保つ。画像が点滅することで、目の筋肉(毛様体筋肉)を「運動」させてくれる。
オフィスなどでの利用を想定した業務用機種「WOC-i Pro」も同時発売しており、同社で問い合わせを受け付けている。