ウナギ高騰!でもイオン「価格据え置き」 その理由は「PB」にあった

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   稚魚の不漁による品薄でウナギの取引価格が高騰している中、大手スーパーのイオンでは2012年7月27日の「土用の丑の日」を前に、25日から売り場を拡大している。

   意外なのは、その価格が前年と比べ、ほぼ据え置きという点だ。

養殖~販売を一元管理することでコストダウン成功

消費者の「ウナギ離れ」を食い止める
消費者の「ウナギ離れ」を食い止める

   全国の「イオン」「マックスバリュ」など約1200店舗では、プライベートブランドの「トップバリュ グリーンアイ鹿児島県産うなぎ」(真空パック、1480円 125グラム)などを販売中。27日までの期間は、イオンの電子マネー「WAON」で購入すると最大で商品価格の10%相当のWAONポイントが還元され、実質上、2011年からの「値下げ」となっている。

   実質値下げが可能な理由は、同商品がイオンの「プライベートブランド」であることだ。

「養殖から生産、販売までを一元管理することで徹底したコストダウンを行うことができる」

と担当者は説明する。プライベートブランドだからこその強みといえる。

予約数は2011年比110%に増加

   イオンでは店頭だけでなく、予約販売にも力を入れた。7月16日までの事前予約者には、通常1尾140グラムのPBの国産ウナギ蒲焼を160グラムで提供するというサービスを展開、予約数は前年比約110%と向上した。

   こうした経営努力もあり、「ウナギ高騰」のニュースを縁遠く感じている消費者も少なくないようだ。通常期の4倍以上の規模のウナギ売り場を展開しているイオン品川シーサイド店(東京)を7月24日に訪れた女性客は、「普段からスーパーで買っている私たちにとっては、高騰という感覚はない」と話していた。

   イオン以外も、西友が国産ウナギの値下げを発表し、セブン&アイがPBウナギを1パックあたりの量を抑えて手ごろな価格で提供するなどの取り組みを展開する。消費者の「ウナギ離れ」を食い止めるべく、流通各社は土用の丑の日に向け商戦を繰り広げている。

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