今、どんな男性が女性からモテるのか。昔だったら「同期のエース」「部署のエース」などと呼ばれた、仕事をガンガン頑張るタイプや、管理職への昇任試験にチャレンジするような「出世志向の男」がもてはやされた。
しかし最近の調査によると、「出世志向の男」はもっとも嫌われるタイプになった。対して、ダントツ人気なのが「仕事を楽しむタイプ」の男性だということが、講談社+α新書(2012年)7月刊の『職場で"モテる"社会学 なぜ今、女性は「仕事を楽しむ男」に惹かれるのか』(三浦展・菊入みゆき著、880円)で、紹介されている。
女性が求める「人間としての引き出しの多さ」
「出世志向の男」が嫌われるのは、恋人・妻を含むプライベートを軽んじるイメージがあるからだ。女性もしっかり働く時代になったので、男性の「肩書き・収入」よりも、「コミュニケーション力」や「人間としての引き出しの多さ」を求めるようになった。
それでは、「仕事を楽しむ男」には、どうすればなれるのだろうか?
そのカギは、「内発的モチベーション」にあると本書は語る。与えられた仕事に前向きに取り組み、プロセスを楽しみ、自分なりに工夫する。希望ではない仕事を与えられた場合も、取り組み方のコツがあるという。
時代の動きと共に女心も変わるもの。職場でモテたいと思っている男性には、必読の書だ。