「あなたの年収は1000万円以上ですか?」――トップページに掲載された単刀直入すぎる質問に、「はい」を選ぶと今にも靴も舐めんばかりのおべんちゃらの嵐、一方「いいえ」を選ぶと、「帰れ!貧乏人!」「しっしっ」というあまりに酷すぎる扱い……
そんなサイトを公開したのが、収益物件のマッチングサイト「不動産投資の楽待」だ。2012年7月24日に特設ページを公開するやたちまちTwitter(ツイッター)などで話題になり、一時サイトにつながりにくくなるなど、運営元も驚くほどの評判となっている。
サイトの中身はいたって真面目です
そもそも「楽待」は2006年に運営を開始、不動産情報サイトの中でも、投資用の物件に特化したサービスを展開していることで知られる、おふざけなどとは本来無縁の真っ当な情報サイトだ。掲載物件数は7月12日時点で1万4660件、同種のサイトとしては国内No.1を誇る。
ところが今回オープンした特設サイトは方向性を180度転換、「年収1000万円以上」を選ぶと、担当者が「ニタァ~」といやらしい笑みにもみ手で出迎え、
「財を持つあなたにぴったりの収益物件のマッチングサイト」
「お近づきのしるしにメロンを…」
「お客様が素晴らしすぎて『3回まわってワン!』をしておりました! 今後はご主人様とお呼びしてもよろしいでしょうか?」
と徹底的に訪問者を持ち上げつつ、サービスの案内をしてくれる。
一方、「1000万円以下」を選ぶと、
「財を持たぬあなたには見る必要がない収益物件のマッチングサイト」
「ほれ、ドッグフード。これ、食ったらすぐに帰ってよ?」
「帰れ!貧乏人!うぉ~~い、もっと塩もってこい!!」
などと罵詈雑言の嵐で、サービス内容さえコーヒーがこぼれていたり文字が薄くなっていたりと、ろくに読ませてもらえない。なお途中には「大企業の社長令嬢と結婚する予定でして…」「アラブの石油王が親友です」といった選択肢があり、これを選ぶと手のひらを返したように「年収1000万円以上」用ページでの歓待を受けることができる。