ソニーとアップル、なぜ差が付いた? 両社知る前刀氏が語る「セルフイノベーション」とは

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   ソニーとアップルの立ち位置の逆転は、エレクトロニクス分野の趨勢に思いをはせるのに象徴的なメルクマールだ。一昔前は故スティーブ・ジョブズをしてアップルの「目標」と言わしめたソニーだが、なぜ差が付いたのか。ソニーとアップルを渡り歩いた前刀禎明氏の著書『僕は、だれの真似もしない』(アスコム社、1470円)によると、日本の企業から「イノベーション」(革新)が失われてしまったからだという。

「誰も見たことのない世界に飛ぶ」

『僕は、だれの真似もしない』
『僕は、だれの真似もしない』

   気がつけばほとんど同じような製品同士の熾烈な価格競争に巻き込まれている日本企業。この状況を打破する「イノベーション」の根幹は、会社を構成する個人の「セルフ・イノベーション」(自己革新)にある。

   そこで前刀氏は、人が「誰も見たことのない世界に飛ぶ」ための「セルフ・イノベーション」を増やす原則として

1.五感で感じる
2.自分の頭で考える
3.自発的に行動する

の3点をあげ、それらの日々の「実践」の重要性を説く。知識を蓄積し、過去の正解例を真似するだけではいまやイノベーションは生まれないと説く。

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