「レベルが低い」「レベルが高い」
コスプレイヤーの間で使われている言葉だ。コスプレイヤーの中にも初心者やベテランがいる。登山でいえば、1000メートル(m)級の奥武蔵の山に登り、2000m級の山に登る人、さらに3000m級の北アルプルの山を目指す登山者もいる。さらに冬山に登る登山者がいるように、コスプレイヤーの中にもビギナーからベテランまでのレベルがある。
レベルの違いは、単なる経験の差ではない
その差は何かといえば、都会の体育館やホールでコスプレをする人もいる。しかしそこでは我慢が出来ず、ロケ地を求めて日光江戸村などに足を運び、よりリアル感を求めるコスプレイヤーもいる。さらに廃墟の軍艦島を目指し、ヨーロッパの古城で撮影を模索するレベルの高いコスプレイヤーもいる。彼女たちはヒマラヤを目指すのと変わらない。
ロケだけではない。衣装や小道具の差も大きい。たとえばファイナルファンタジーのクラウドを目指すコスプレイヤーは、大きな武器を本格的に自分で作る。戦国BASARAでは、一か月かけて衣装から造形の武器を作るコスプレイヤーもいる。そして同じレベルのコスプレイヤー同士がウエブサイトで集合して「合わせ」の写真を撮る。
確かにベテランになるほどレベルが高くなるが、一概に経験だけの差ではない。プロ野球選手と同じように、素質と意欲のある人はコスプレイヤーは1年、2年の経験で北アルプス級の冬山に登る。コスプレのレベルは単なる経験の差ではない。要はやる気なのである。
肥留間正明
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