意外とある「腰痛と思っていたら骨折」 危険度チェックできるサイト「イタみる」登場

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   年を取るとつきものだといわれるのが、「腰痛」や「腰の曲がり」だ。日本イーライリリー(神戸市)が2012年7月6日発表した、高齢の母親を持つ45~60歳代の女性4700人を対象にした調査でも、母親の「腰痛」について68.6%が、「腰の曲がりや身長低下など姿勢の変化」については77.6%が、それぞれ単なる「年のせい」だと認識していた。

   しかし鳥取大学医学部保健科の萩野浩教授によると、こうした高齢者の腰痛や腰の曲がりは実は「『骨折』の可能性がある」。しかもこれらの骨折が、介護が必要な状態になるきっかけにもなるというのだ。

専門家「母親の腰痛などに気がついたら、早期の診断を」

骨折が連鎖するリスク
骨折が連鎖するリスク

   萩野教授が問題視するのは、骨折が「腰痛」「腰の曲がり」の原因になりうることを、多くの人が知らない事実だ。高齢者の腰痛の原因として「骨折」を認識していた人は26.4%、姿勢の変化では4.2%に留まるという調査結果を踏まえ、萩野教授は現状に警鐘を鳴らす。

   「現在、『転倒・骨折』は介護原因の上位を占めています。一度背骨の骨折をすると、次の骨折リスクが高まることは医学的なデータで証明されていますので、母親の腰痛や腰の湾曲に気がついたら、早期に専門医の診断を受けるよう勧めていただくことが重要です」

   調査元の日本イーライリリーでは、高齢者の腰痛に対する正しい診断・対応をサポートするべく、ウェブサイト「イタみる ~母の腰痛、骨折かも~」を7月2日から開設している。チェックシートによる簡易診断や、近所の専門医を検索することなどが可能だ。URLは、http://itamiru.jp

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