フランスのみならず、ヨーロッパ近隣諸国から、ニッポン・カルチャーのファンがパリの見本市会場に大集合する、ジャパンエキスポ。今回2012年の入場者数は20万人を突破した。
また、本家パリのみならず、4年前からはフランス南部のマルセイユ、2011年からは、中部オルレアンとベルギーのブリュッセルでも開催され、いずれも今後、毎年行われる予定だという。国境を超えて、広がるジャパンエキスポの勢いが止まらない。
明るいオタクたちが、会場を闊歩
ジャパンエキスポの会場に一歩入ると、まず、目につくのがコスプレ姿の若者たち。アニメやSF映画の主人公に扮したり、ロリータファッションに身を包んだり、の10~20代の若者たちが会場を闊歩し、日本のコミック、アニメグッズを販売するブースに群がる。
今年の名誉ゲストのきゃりーぱみゅぱみゅのライブに熱狂し、漫画家・浦沢直樹のサイン会のために朝早くから列を作る。日本のコミケのイメージだが、フランスの若者たちはさすがラテン系だけあって、オタクと呼ぶには妙に明るい。
ジャパンエキスポ事務局で、国際マーケティングを担当している柳沢氏は、「日本ではジャパンエキスポ=コミケと捉える人が多いようですが、実際は日本の伝統文化や最先端ハイテクを紹介したり、観光をテーマにしたりするブースもある、日本に関連して幅広いテーマを扱うイベントです」
派手なコスプレについ目がいってしまうが、確かに、伝統工芸品や和雑貨の展示販売ブースも混雑しているし、書道や武道のデモンストレーションなども人を集めている。