「切落し」でも味は遜色なし
スパゲティを思わせる長さの麺だが、ゆでる時間がたったの3分間と、そうめん並に短いのも、火を使いたくない暑い時期にはありがたい。さっとゆでて、ざるに取り、冷せば、麺は半透明につやつやと輝き、失われていた食欲も急速によみがえる。うどんの歯ごたえはよく「シコシコ」など表現するが、このうどんは「シコ」くらいまでの歯ごたえがあってから、つるっといさぎよく喉を通り過ぎていく。そうめんより満足感があり、うどんより食べやすい。まさに暑い夏にはぴったりのうどんだ。
ちなみに佐藤養助には「切落し」(300グラム・525円、秋田ふるさと館で販売)という商品もあり、お得なので人気があるそうだ。麺の端のふぞろいな部分を集めているので、麺長約15センチと、本来の半分ほどの長さになっている。ただ元々が細いうどんなので、不揃いといっても、見た目に違いはほとんどわからない。箸で麺をすくったときに短いのは少々さびしいが、味のほうは遜色(そんしょく)なかった。
商品名:稲庭干饂飩
製造:佐藤養助商店
サイズ:180グラム
価格:578円