「働いても働いてもお金が貯まらない。コスプレって結構お金がかかるのよ」
コスプレに嵌った女性コスプレイヤーは自虐的に財布の中身を披露する。もらった給料はすべてコスプレに消えてしまう。服を買うわけでも化粧品を買うわけでもない。デートで映画に行くわけでもなく、ナイナイづくしの生活らしい。
衣装にメーク用品、イベント参加…
しかし服の代わりにコスプレ衣装を買い、衣装を作る。化粧品の代わりにメーク用品を購入し、映画の代わりにアニメのビデオを借りる。休日にはイベント会場に足を運び、生活はコスプレ中心に回っている。
その中でもお金がかかるのはウイッグ。金髪から銀髪、青、黄色、紺、グリーンなどウイッグはたくさん必要。これをカットし加工すると一度しか使えなくなる。ベテランコスプレイヤーは、ウイッグだけで50着も持っている。ひとつ最低5000円とすると25万円かかっている。
最近こそ衣装を買うことが出来るようになったが、生地を買い、ボタンなどの材料代もばかにならない。中古の衣装をウェブで買うこともある。多い人は月に4着も作る。衣装代だけで小遣いが飛んでしまう。
さらに会場費は安くても1500円、交通費は3000円、食事代が500円としても5000円。月に4回会場を回ると2万円。「私は月に10万円かけている」というレイヤーは、もはや珍しくない。
肥留間正明
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