永田町を彩った大物政治家たちの秘話
『政治の修羅場』いまの日本の政治家の中で新党大地・真民主代表の鈴木宗男ほど、政治の修羅場をくぐった男はそういまい。加えて、聞き手を思わず誘い込む巧みな語り口。文藝春秋の文春新書『政治の修羅場』(著・鈴木宗男、809円)は、鈴木自身による「永田町」秘話の総絵巻といっていい。
登場する政治家は、秘書として仕えた中川一郎をはじめとして、田中角栄、福田赳夫、金丸信、小沢一郎、田中真紀子、小泉純一郎、ロシアのプーチンと役者がそろっている。そうした政治家たちの素顔、暗闘、人事の駆け引き、国会対策、カネをめぐる動き、権力闘争……手に汗握るエピソードや抱腹絶倒の裏話。日本の政治の実態とはどんなものかを具体的に教えてくれる1冊だ。