日本文学振興協会は2012年7月4日、第147回芥川賞・直木賞の候補作を発表した。両賞にそれぞれ5作品をノミネートした。
芥川賞の候補作は、戌井昭人さんの「ひっ」(新潮6月号)、鹿島田真希さんの「冥土めぐり」(文藝春号)、鈴木善徳さんの「河童日誌」(文學界5月号)、舞城王太郎さんの「短編五芒星」(群像3月号)、山下澄人さんの「ギッちょん」(文學界6月号)。
直木賞の候補作は朝井リョウさんの「もういちど生まれる」(幻冬舎)、辻村深月さんの「鍵のない夢を見る」(文藝春秋)、貫井徳郎さんの「新月譚」(文藝春秋)、原田マハさんの「楽園のカンヴァス」(新潮社)、宮内悠介さんの「盤上の夜」(東京創元社)。
1989年生まれの朝井リョウさんの作品がリストにあがったことで、直木賞候補作家に初の「平成生まれ」がノミネートされた形になり、注目を集めている。
選考会は17日に東京都内でおこなわれる予定だ。