東京のご当地グルメというものを考えだすと、案外と厄介である。東京名物だという食べ物は少なくないが、そのルーツは他の地方にあったりする。巨大都市東京は、地方の人やモノ、名物まで飲み込んでしまうようだ。
昭和30年ごろに「もりそば」として売り出した
しかし意外なところに、正真正銘(?)の東京発祥の食べ物がある。いまでは全国的におなじみの「つけ麺」である。中華そば風の麺を皿に盛っておき、濃いスープにからめて食べるというやつだ。
このつけ麺は昭和30年ごろに、東京・東池袋「大勝軒」の山岸一雄さんが「もりそば」として売り出したのがはじまりとされる。東池袋大勝軒は、地区再開発のために2007年に惜しまれつつ閉店したが、翌年に別の場所で再開し、いまも行列ができる人気店だ。
大勝軒は各種通販も行っていて、これも好評を博しているらしい。そこで今回は楽天市場で売れ筋となっていた「特製もりそば」5食入り(3675円、送料込)を購入した。
池袋の本店厨房で手づくりしたものを冷凍発送しているという。冷凍スープも濃縮ではなく、ストレートタイプ。内容量250グラムの袋はかなり大きく、重い。