『彼氏とのプリクラさんUP』
『NEWだてめさんGET』
『昨日の私服くんからの~今日のメイクさん』など…、これらは現代のギャル達のブログに書かれていた言葉です。
お気付きの方もいらっしゃると思いますが、最近のギャル達は、このようにある言葉に対し、「~さん」や「~くん」といった敬称を付ける傾向が見受けられるのです。
『だてめさん』などちょい足し盛り
では、なぜ、ギャル達は『プリクラさん』『だてめさん』といったような、ちょい足し盛りをするのでしょうか。
GRPで調査を行うと、ブログに隠された現代のギャル達のリアルを知ることが出来ました。
それは後からお伝えするとして、まず、ちょい足し盛りをする理由としては…。
『普通に言うよりもアレンジした方が響きが可愛い』
『可愛く聞こえて普通に書くよりちょっと楽しいブログになる』
『ただ書くより可愛い感じだし、ブログの文面が盛れる』といった意見が多く、ギャル達は、ブログにおいて可愛さを意識していることが分かりました。
つまり、ファッションやメイクなどで「可愛い」を意識するギャルが多いように、ブログにおいても可愛さアピールに繋がるような演出をしているということです。
しかし、さらに調査を続けると、このような理由を聞くことが出来ました。
『ブログは丁寧な口調で書くようにしているんだけど、「さん」や「くん」付けることで敬語まじりっぽくなる』
『敬語まではいかないけど、タメ語よりの敬語な感じ!?』
『さんとかくんを付けることで、丁寧に聞こえるから!』
といった意見が多く、ギャル達はブログを書く際、「です」や「ます」といった丁寧な口調を使うように心掛けているのはもちろんですが、それらがいき過ぎると堅苦しい印象になってしまい、逆にゆる過ぎると不快に思う人もいることで、堅くなり過ぎず緩くなり過ぎないブログを書くようにしているようです。
「空気を読むギャル」に変化
ここで疑問に思ったことは、なぜ現代のギャル達はこれまでブログに対し、これまでして必死に気を遣うようになったり、また、周囲に対しても出来る限り丁寧に振舞うような「空気を読むギャル」に変化したりしたのかということです。
と言うのも振り返ってみれば、ブログがこれほどまでにギャルの間で普及する前の渋谷では、ギャル達がセンター街で地べたに座って喋っていたり、パラパラの練習をしたりといった光景を頻繁に見かけ、それらは端から見れば、ある種、空気を読めない行動=「空気を読めないギャル」が多くいたように思います。
実際、私もJK時代は空気を読めないギャルの一人でしたが、端から見たら空気を読めない行動であっても、ギャル達本人からしてみたら、ギャルらしくて、周りにアピール出来る目立てる行動だと思われていたのです。
しかし、ネット社会が当たり前となりブログが普及された現代では、ギャル達のスタイルも意識する部分もガラリと変わりました。
まとめると、ブログ普及前まではギャル達にとっては、渋谷で目立つことが重要で、尚且つ渋谷で目立てば目立つほどギャル達の間では注目される人物になれたのです。
一方、現代のギャル達は、ストリートの渋谷に集まる傾向は少なくなり、ブログサイトに集まるようになりました。要するに、現代のギャル達にとってブログサイトこそ彼女達のホーム=渋谷と化してしまったのです。
ブログ通じ「周囲の目を意識」
なぜなら、ブログサイトには、友達だっているし、先輩も後輩もいる、また、自分の好きな人だっているのです。
もちろん、そんなホームであるブログでは、ある種、突飛な行動は出来ません。
と言うのもそんな行動をしたら、自分へのブログに対してのアンチに繋がったり、荒らしが増えることがあったりするのですから…。
だからこそ、現代のギャル達はブログを介すことで、ただ目立てばいいという感覚ではなく、周りからのお手本となるような人物になりたい、ならなければならないと周囲の目を非常に意識するように変化し、ファッションやメイクと同様にブログにおいても可愛さを意識したり…、ちょい足し盛りをしたり…、また、タメ語以上の敬語を使ったり…と自分の評価のされ方を気にするようになったのでないでしょうか。
それほど、現代のギャルにとってブログは自分自身の分身であり、自分を他人から評価して貰うため、理解しても貰うための「履歴書的存在」なのですよね。
その結果、空気を読めるギャル達が急増したのだと思います。
これこそ、ブログの可愛さアピールから、ちょい足し盛りから、タメ語以上の敬語から導けた、現代ギャルのリアルと言えるのではないでしょうか。
GRP編集長・まぁ~さ